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和札日記:伝統とくらし

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もう随分前になりますが、今年の8月、京都大学と北京大学の学生の方に
「伝統とデザイン」について講義をさせていただきました。

この学生達はPUKUという団体で、
両都市が抱える問題点についてディスカッションしながら
日中間の交流を深めるという活動をされています。

今回のテーマは「伝統の創造性」。
古くからの技術を使いながら現代の生活にマッチするような商品を
職人さんにプレゼンするために、
伝統技術を生かした商品を作っている京都の企業へ
訪問されていました。

そんなわけで、私の方では和札のことをはじめ、
入社してから京都の伝統工芸について感じていることを
いろいろとお話させていただきました。
(写真はその様子。着物を作る際に使用する図案の紙を見せながら説明)



先日、報告書ができたということで代表の方々が来られ、
その時に中国の伝統工芸についてお話を伺いました。
中国も日本と同じように
現代でも生き残っていけるような商品を模索している状況だそうですが、
日本と中国では決定的に違うところが2点ありました。

1つ目は、伝統工芸品が売れないと言えども、中国は人口が多いため
日本ほど切迫した状況ではないということ。

2つ目は、伝統工芸品が日常のくらしに溶け込んでいるということ。
日本では伝統工芸品が職人の腕を要するものに対して
中国では材料が比較的簡単に入手できることや
それほど難しい技術を必要としないため、家庭でも作ることができるそうです。


くらしに溶け込むことが本来の伝統工芸品の在り方ですが、
今の日本では伝統工芸品が日常的に使われているとは言えない状況です。
家庭で作ることは難しいとしても、伝統工芸に触れるハードルを低くして、
本質は伝えつつも裾野を広げるような商品やサービスが
ますます必要になってくるんだろうなと感じました。

 

 

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最後に、このような場を設けていただいた渡辺さん、横山さん。
どうもありがとうございました。
大変勉強になりました。

 

スズキ

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